引き続き照明の話。 日経アーキテクチュアNo.864に掲載の手塚貴晴×高木英敏対談記事。 手塚さんの照明といえば、言わずと知れたあの「裸電球」。 手塚氏「我々の欲しいのは照明器具ではなくて光なのです」 ・・・ほー。さすがにいいことをおっしゃる。 手塚氏「ただ、器具についてもソケット自体がきれいに見えるようにオリジナルでつくっているのでお金はかかっています」 ・・・オリジナルで・・・裸電球を・・・。お金、かかってるんだ・・・。 高木氏「裸電球を使う時、お客さんをどう説得されるのですか?」 手塚氏「私の場合は説得しません。わからない人にはあきらめてもらう。あるいは「工期もないので裸電球を付けておきますが、落ち着いたら替えて下さい」と言って、先に付けてしまう(笑)。」 ・・・(笑)ってあんた。 手塚建築の照明が魅力的であるのは事実。 それだけ自信がある、ということだとは思いますが。 手塚さん、夫婦セットではないときでも青いシャツを着てるんだ・・・。 #
by shunn1977
| 2007-12-21 23:25
昨日に引き続き照明計画の話。 日経アーキテクチュアNo.863の特集は「失敗しない照明計画」。 さまざまなライティング方式や対策、失敗例が紹介されるなか、もっとも役に立ったのは、ある照明デザイナーのこんなコメント。 「(住宅規模であれば)60Wの電球を入れた瞬間に明るさの要件はすべて満たせる。その器具に調光器を付けて、まぶしいと思ったら絞れるようにさえしておけば、それ以上の要素は入り込む余地がない。」 岡安泉照明設計事務所代表・岡安泉氏のありがたいお言葉。だいぶ気がラクになる。 まずは「60W電球+調光器」を照明基本セットとして押さえておけば、あとは空間の条件に応じて、その配置や配分を自由に調整すればよい、というアドバイスだと思う。 言われてみれば当たり前のことだけれども、ここまでストレートに断言されると、なるほど、と感心してしまう。 恐らくは、基本を押さえて上で自由に調整、の「自由に」の部分でセンスが問われることになるのだけれども、少なくとも岡安メソッドを意識して照明計画をしていれば大失敗は起こりにくいし、その安心感から自由で大胆な発想も生まれやすくなるように思う。 年末の微妙な時期。 現場で「よいお年を」とお別れしたはずの方と、翌日あっさり別現場で会ってしまうと、少し気まずい。 #
by shunn1977
| 2007-12-20 23:32
照明は基本的に演色性の高い白熱電球で。 勉強部屋や作業室などを除き、蛍光灯は間接照明の光源などとしてあくまでも補助的に用いる。 というのが、照明器具選定時の基本方針。 蛍光灯で空間全体をまんべんなく明るくする照明計画は、できれば避けたい。 必要な場所に必要な明かりをメリハリをつけて配置する。 照明による空間の演出には、白熱電球のあたたかい光が適している。 ところが本日、こんなニュースが。 白熱電球の製造中止を表明へ 政府、温暖化対策で [ 12月19日 08時57分 ]共同通信 政府が温暖化対策の一環として、家庭やオフィスの照明で使われる白熱電球について、電力消費が大きくエネルギー利用効率が悪いことから、国内での製造・販売を数年以内に中止するようメーカーに要請する方針を打ち出す見通しとなった。白熱電球に比べ消費電力が少なく、長持ちする電球形蛍光灯への切り替えを促す狙いがある。年明けにもまとめる対策に盛り込む方向。海外にも同様の取り組みを呼び掛ける。 ・・・んー、いきなり極端な展開。 最近の建築業界は完全に流れが後ろ向き。 構造から設備機器まで、設計する上での自由度がどんどんせばめられているような気がする。 エアコンの設定温度の上限/下限にリミッターをつける、とかのほうが効果がありそうだけれども。 #
by shunn1977
| 2007-12-19 23:04
トップライトのメーカーと言えばベルックス。 そのベルックスの新製品「デイライト・チューブ」に少し興味をそそられた。 要するに、外部に接していない奥まった部屋にも外光を取り込める、という商品。 トップライトと部屋を、内側に銀箔を貼ったチューブで結び、光はそのチューブ内部を反射して室内まで届く、といういたって単純な仕組み。 メーカーHPの使用例を見ると、どうやらあまり強い光は期待できない様子。 トイレや廊下、ウォークインクローゼットなどの補助的な採光に適しているとのこと。 ふと思い出したのは、以前何かの番組で紹介された特殊採光商品。 屋上に取り付けた「パラボラ採光器」と何本も束ねられた「光ファイバーケーブル」で、地下室まで外光をほぼ完全に取り入れる優れもの。 パラボラ採光器は、センサーで太陽の動きを追いかけるというハイテクなおまけ付き。・・・ただ、当然それなりにいいお値段。 自然光による採光の目的は、照明コストの削減が第一。 ということで、この機械を使用するチャンスはしばらくなさそう。 「デイライト・チューブ」は確認申請時の採光計算上どういう扱いになるのでしょうか。 #
by shunn1977
| 2007-12-18 23:59
Z邸図渡しをどうにか乗り切る。
まだ二連徹夜が可能な自分を確認。 で、本日。 徹夜で提出物を間に合わせた!今日は夕方まで寝る!・・・とはいかないのが学生の頃の徹夜とは違うところ。 睡眠不足ハイの頭で考えた別件のプレゼンボードデザインが、ゆるんでシンプルになった思考回路が効を奏したのか、思いのほかうまいことまとまったので満足。 こちらの締めきりは明日。・・・三日連続はさすがに無理。 #
by shunn1977
| 2007-12-17 23:02
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